歯周形成・歯周再生療法

  1. なわ歯科医院 ホーム
  2. 歯周形成・歯周再生療法

歯肉形成

歯肉形成

歯肉などの歯周組織は、さまざまな理由で退縮したり減っていったりしてしまいます。主な理由としてあげられるのが、歯周病です。歯周病が進行すると歯肉が下がってしまいます。また、歯の磨きすぎによっても歯肉がすり減ってしまうことがあります。口元の美しさを演出するのは、歯の白さや歯並びだけではありません。歯肉の形や色が悪く、ラインも整っていないと、せっかくの笑顔も効果を発揮できません。また、歯肉の形成はインプラントによる治療を行なうためにも必要な場合があり、感染しにくい健康的な口腔環境を作るうえでも、歯肉形成が必要となるケースがあります。

笑ったときに口元を見ると、歯肉が過剰に見えてしまうケースがあります。こうした症状は一般的に「ガミースマイル」とよばれるもので、歯肉が見えすぎて気になるという方もいらっしゃいます。歯肉形成では、こうした歯肉を目立たないようにしたり、歯肉のラインをきれいにしたりする治療です。レーザーを使って余分な歯肉を取り除いたり、自然なラインになるよう調整したりします。治療時には麻酔を使うため、レーザーによる痛みはあまり感じません。治療も短時間で終わり、患者さまの負担はほとんどありません。

  • 歯周形成外科

    一般的にはあまり知られていない治療分野ですが、過度のブラッシングにより歯肉が削れて知覚過敏を生じている場合、削れた歯肉を移植することによって補填します。また、歯周病により歯肉がなくなってしまったところや、歯肉に厚みがなく抵抗力のない歯肉も、移植をして健康な状態に回復します。

  • 結合組織移植術

    結合組織とは、3層(上皮組織、結合組織、骨膜)から構成されている歯肉の一組織です。この結合組織を移植することにより、露出した歯根面を被覆したり歯肉の厚みを増やしたりして、感染しにくい丈夫な歯肉を作れます。

  • 遊離歯肉移植術

    遊離歯肉移植とは、上皮組織と結合組織の2層を移植する方法です。上皮が含まれる分、より強い歯肉を作れますが、審美的にやや劣るところがあります。

歯周再生治療

歯周再生治療

歯周再生治療とは、歯周病の進行により大きく溶けた歯槽骨(歯を支えている骨)をもとの状態にするために骨を作る再生治療です。歯を支えている骨が溶けてくると、歯がぐらぐらと揺れてくるばかりでなく、歯周ポケットとよばれる歯と歯肉の溝がだんだん深くなり、汚れが入りやすくなります。

歯周病を予防するためには、歯と歯肉の溝に溜まった汚れをきれいにする必要があります。しかし、歯周ポケットが深く骨が溶けている場合は、自分で汚れが取れないため健康管理ができません。こうしたケースでは、歯周再生治療を行なうことによって歯の揺れを抑えられ、自分自身で歯周病の予防ができる環境を作れます。ただし、歯周再生治療はどのような歯周病でも良好な結果が出るわけではありません。病気の進行状態が初期であればあるほど予後が良いので、少しでも心配な要素があれば早めの受診をおすすめします。

歯周病治療/歯周組織再生治療/歯周外科治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • 自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 歯周病の基本治療で改善しない場合に行なう歯周外科治療や歯周組織再生療法では、歯肉を切開するため、腫れや痛みをともなうことがあります。
  • 破壊された歯周組織は元に戻せないので、治療後歯肉が下がることがあります。
  • 治療によって歯肉が引き締まってくるため、被せ物と歯肉の段差が目立つことがあります。